クソ生意気な子どもの戯れ

petitでのあれこれ

2月、簡易日記(verティート)。

2月24日

呪い、か。
そんな物を施す奴がいるとしたら何の為だ?
殆ど隔離された環境とすれば内部犯、コノビの身内が可能性として濃厚だが。

そもそも、コノビはどうやって故郷を脱した?
そうも秘密主義の集落であれば外界を見たいと思う奴なんざコノビ以外に前例があってもおかしくない。余程その歴史が浅いのでなければ。
ならば本来、脱走を目論む奴はいくらでもいたはずだ。それに対する策も講じて然るべきだ。
その監視の目を掻い潜って脱出する事は、現実的に考えて可能なのか?

……もし、コノビに呪いをかけた奴が実際にいて。コノビの脱走までも術者の思惑通りだとしたら。
……やめだ。わからん物はわからん。対抗策を持っているわけでもない、無意味だ。

2月23日

エルディアの戦いは見た事がないが。何かしら掴める物はあるだろう。
それに見合うだけの試合はして見せる。

2月21日

クッキーは手頃な店で見繕うとして。
ミコトに関しては……どうしたものか。考えて答えが出るでもなかろうが。
というか、結果だと?あいつ明らかに楽しんでるな……?

2月18日

見舞いと謳ってイラッとくる品を持って来られるとは思いもしなかった。
……ま、退屈凌ぎにはなったか。

2月16日

……こんな雷雨の日に試合する馬鹿がいるとは到底思わんが。
何故今日俺は闘技場にいないのかを悔やんでいる。根拠もないが。

2月14日

自前で治癒術をかける分には見逃されてる。
なら手伝いと銘打って他の怪我人に治癒術をかけて行こうか、と思ったがやはり怒られた。やる事もないじゃないか。

……バレンタインか。
もらった試しもなければ返す物で悩むなんざ初めてだ。らしくないな。

2月12日

(以前よりは筆跡も落ち着き読めるようにはなったが、相変わらず文字としては乱雑なもの。)

初級治癒術は会得できた。おかげでペンは握れるようになったが……随分汚い字だ。吐き気がする。
どこの馬の骨とも知れん老人に説教されるとは……いや、俺に向けられたものじゃなかったが。
今回の戦いも人に命を繋がれてここにいる。それは忘れられん。忘れてたまるか。

2月10日

(両腕が折れた為、読み取れる字は少ない。)

考………が増………
……シャリ……確……殺……。……外……生か………け……
……と……俺…庇……………馬……………。…陣……兵…………は…。……墓…………だ……か。

……デ…ト……。………ミ……の考………事…読……

2月9日

敵を見据えて、俺にできる事を。

所詮この矮小な身だ。できる事は限られる。
だから、その少ない選択肢に心血を注ぐ他ない。

バルザークとマクナーリア、喜んではくれたか。
良き未来を。

2月8日

結婚祝いなんざまるで手掛かりがなかったからな……キャナルがいて良かった。

喜ばれるかはわからんが……明日か。祝いの言葉を送れただけでも幸いとしよう。

2月7日

ついにレッドがイエロウに攻め込むか。思ったより遅いくらいには感じたが。
全く……こんなタイミングでなければ結婚式でも行けた物を。アルノルトとの約束も控えた時に……面倒だ。

明日の夜には発つ。戦の前日にはイエロウに到着していよう。

2月6日

小指の先に乗る程の純金の剣……
百獣王の琥珀を使ったアクセサリー、あれを依頼する時にでも利用するか?

2月4日

破廉恥と言われる覚えは断じてない。

2月3日

……タバサを全否定する言葉を以前吐いたのは流石に口が過ぎたと思っていた。
大口を叩いてみれば俺は一切手も足も出なかった。下らんな、俺も。

負けはしたが、腐ってもいられん。
あの極太の光線。あんな規格外の規模を扱う魔力は俺には恐らくないが、イメージはより掴みやすくなった。

俺はまだ強くなれる。

2月2日

スヴェートには銃を。
ラファティには祈りを。
レルスには情報と作戦を。
シシムラには同じ悩みを。

それぞれもらう物は受け取った。
勝てる、違うな。勝つ。